ナレーター 主婦 人間 生物として 色んなところでズッコケている 女優の日々 〜第二章〜
のろのろ台風が上陸している最中
新幹線に乗っています。
発車が30分遅れましたが大きなトラブルはありません。




15年前の夏
カルイチと共演者、そしてスタッフの皆さんと共に
こうして新幹線に乗って京都に行ったのが
ついこの間のような気がします。

水彩画の番組のロケでした。

京都の名所を描きながら歩いた2日間は
酷く暑かったけど本当に楽しいものでした。

収録の合間に食べた宇治抹茶かき氷。
美味しかったなぁ。
漬け物屋さんの試食もしたなぁ。

車窓を眺めながら
何故か美味しかった想い出がどんどん蘇ってきます。

カルイチも私も食いしん坊で・・・。


一昨日、カルイチは荼毘に付されました。

葬儀の際、受付の手伝いをしながら
彼自身や彼の作品が
いかに多くの人に愛されていたのかを
肌で感じました。


メディアを通じて訃報を知り
地方から駆け付けたという青年。

大きな荷物を持ち
一番に来られた有名作家ご夫妻。

「デザイン学校で磯田先生にお世話になりました」
と号泣する若者。

お世話になった看護師のみなさん。

そして、本当に沢山の御友人。

ご親族の皆様。


約40年間、女神様のようにカルイチに寄り添い
公私共に最高のパートナーであった ひらいさん。


幸せな人生。


人生は何年生きたかも大事だけど
「どう生きたか」
「いかに愛を与えたか」
という事の方が重いと感じました。


カルイチ、長い間、色々ありがとう。
天国で好きなものを好きなだけ食べてね。


ああ、ようやく現実味がわいてきました。


今、順調に動いている私の心臓もいつかは止まります。
それは50年後かもしれないし
明日かもしれません。

脈々と受け継がれ
親に貰ったこの命をこの体を
人生を今を
決して無駄にしないように頑張ろう。


色んな思いを胸に
これから私は先祖の足跡とお墓を巡ります。

備前福岡、播磨、そして神戸。

命を繋いでくれた感謝の気持ちを伝え
心から冥福を祈るのです。