ナレーター 主婦 人間 生物として 色んなところでズッコケている 女優の日々 〜第二章〜
夕飯の洗い物をしていると
視界の左下に黒く光る物体発見。

すわっっっ。

出た。ヤツだ。
ゴキタローだ。
我が家ではゴキブリをそう呼んでいる。

実は一昨日も見かけたのだけど
驚いてヒャーヒャー言ってるうちに
逃げられてしまっていたのだ。


今日こそは!


ヤツは静かにこっちの出方を伺っている。

ここで慌ててはいけない。
静かにハモラーを呼んだ。

右手にスリッパ、左手にキッチンペーパーを携え
「任せとけ」
と素早く良い位置に着いたハモラー。

だけど・・・腰つきが不安定すぎるぅっ。

そうだ。
彼は私以上にタローが苦手なんだったー!

●お風呂の排水溝に引っ掛かっているヤモリの赤ちゃんを素手ですくい「危なかったな」と声を掛けて窓から逃がす。

●雨の日、玄関前に鎮座していた大きな蛙を捕まえ、自転車で川まで運び「元気でな」と声を掛けて放す。

など、生物絡みで優しく男らしい実績をあまた持つ彼だけど
タローだけにはトラウマがあるらしい。


果たして、こんな私達で大丈夫なのか。

怖い。

でも、怖いからこそ見逃すことは出来ない。


緊迫する時空。


カサカサカサ。

口火を切ったのはタローの方だった。
少し開いていたシンク下の引き出しに逃げ込んだのだ。

「ぎゃっ!」「はっ!」
と、それぞれ短い叫び声を上げながら駆け寄る中年夫婦。

次の瞬間
私のどこにそんな勇気があったのか不明だが
引き出しごとズバッと抜いて
ハモラーの前にドーーーン!

タローは這い出てハモラーの正面へ。
チャンスだ。

「頼む!」
「ばっちこい!」

そして
キッチンペーパーでキャッチした・・・かと思ったら
見事にトンネル。

「もうもうもーーーぅっ!後ろ後ろ!」
「なにぃ?!こんにゃろ!」


ドタバタドタバタ。


タローは命を。
ハモラーは主としての沽券を。
それぞれ大切なモノをかけた戦いだった。

そして、勝負はついた。

すまん。ゴキタロー。

今度また生まれて来るとしたら
クワガタやカブトムシみたいに
大事にされるのになるといいね。

もう二度とこんな戦いはゴメンだわ。

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ロマンスは順調に毎日咲き続け
今日なんて二つ同時に!

最近は見本通り花弁の中心がちゃんと赤いの。


ああ、我が家の様々な生物達。